日本家族療法学会

第35回ぐんま大会

家族療法とは

  家族療法とは、個人をとりまく家族関係や他の家族メンバーの特性を理解し、家族に対して行う相談援助や支援です。その中心的理論はシステム理論です。不登校、非行、摂食障害といった思春期青年期の問題の背景には家族が関係していることが多く、家族の理解と支援が重要になります。また少子高齢化に伴い、虐待やDVへの介入、子育て支援、単身者への支援、介護家族への支援も重要となっています。
 家族療法はいくつかの代表的モデルや代表的アプローチがあり、日本家族療法学会にはそのモデルに長けた代表的セラピストがいます。多世代モデルとジェノグラム、構造派モデル、戦略モデル、コミュニケーションモデル、ミラノ・システミックモデル、力動的・対象関係論的モデル、家族心理教育、ナラティブセラピー、バイオサイコソーシャルアプローチなどが代表でしょう。この数年、注目が集まっているのが対話に焦点をあてたオープンダイアログです。
 家族療法の対象領域は幅広く広がっています。医療では精神医療のみならず身体医療の場においても家族の理解と支援は重要です。学校教育では教員が家族についての理解を持つこと、学校という組織、学校と地域へのシステムズアプローチが重要となるでしょう。福祉領域では地域システムと家族システム、行政の力やボランティアなどを総合的に考えるソーシャルワークが重要です。心理臨床の場は公認心理士の資格に伴い、家族療法は中心的な技法の一つになるはずです。 
 日本家族療法学会では、家族療法の基本理論と技法を学ぶことができる「基礎講座」を開催しています。2018年度は神戸、2019年度は東京で開催し、この講座に全て出席することが日本家族療法学会認定ファミリーセラピストの条件の一つとなります。 金剛出版からは家族療法テキストブックが出版されており、各モデルの著者が基礎講座の担当講師になっています。
(注:各講師はそのモデルだけを使って臨床を行っているわけではありません、あくまで得意領域ということです)


家族療法の歴史と総論

基礎講座担当者 楢林理一郎



多世代伝達モデル 

基礎講座担当者 中村伸一

多世代伝達モデルの基本にあるのは、融合(自他未分化)と個体化の二つの概念である。融合があると感情的、認知的に身動きできない一体の状態となり、原家族からの個体化が欠落しているとみなされる。融合と分化について言及した家族療法家はボーエンであろう。
(家族療法テキストブックより引用)


ミラノモデルとシステムズアプローチ

基礎講座担当者 吉川悟




コミュニケーションモデル

基礎講座担当者 村上雅彦




家族心理教育

基礎講座担当者 後藤雅博

精神描法 . 心理社会的治瘠としての心理教育は一方的な 専門家からの疾病教育ではなく認知行勅故法の技術を取り入れた相瓦関係と相互交流を重視する体系化されたプログラムであり、家族 ( 本人を含む場合も家族のみの場合もあるが)を対象にした心理教育を家族心理教育と言っている。(家族療法テキストブックより)

対象関係論モデル

基礎講座担当 渡辺俊之




ナラティヴ セラピー

基礎講座担当者 小森康永




バイオサイコソーシャルアプローチ

基礎講座担当 渡辺俊之 上別府圭子




オープンダイアログ

斎藤 環